自己破産で借金返済はチャラになる?

自己破産

 

自己破産して再スタートというのは、悪いことではありません。今回は、借金返済に悩んで自己破産を考えている方のケースを取り上げてみます。

 

借金の返済が大変です。
もう自己破産しかないかな…と思っています。自己破産したら、借金はリセットされてチャラになって、本当に以降の返済もなくなるのでしょうか?

 

自己破産すれば確かに借金はチャラになります。これはメリットです。

 

でも、自己破産ならではのデメリットもあります。
自己破産すると借金と一緒に財産がなくなるという認識はありますか?

 

借金が返せない=自己破産しかない

 

もしこんな風に思っているのなら、もう少し視野を広げてみましょう。自己破産に行く手前の対策というのが存在します。
まずは、今よりも返済をしやすくする方法を考えましょう。それでもダメなら自己破産とという流れで考えるのがおすすめです。

 

 

合法的に借金を減らす方法

 

今よりも借金の返済をしやすくする方法を2つご紹介します。
両方とも「金利の負担を減らして返済をしやすい状況を作っていく」という方向性でのご提案です。

 

おまとめローンを使って1つにまとめる

 

まず最初に考えたいのは、借金をまとめて金利を減らすという方法です。
「おまとめローン」という融資枠が大きい金融商品を使って、複数で借りている小口の借金を一本化します。

 

これは、多重債務で原因で利息が膨らんでいる場合にはとても効果的です。

 

1つの金融機関で大きな金額を借りることで適用される利息を小さくなり、同時に月額の支払いも見直すことができます。

 

例えば、30万円、50万、40万と小分けにして3つの金融機関それぞれ18%で借りているとします。これを120万1本にまとめると利息が15%になったりします。

 

おまとめローンを使うと適用される利息が小さくなるのは、利息制限法で借入額が100万円以上の上限金利は15%だからです。

 

もちろん借り入れるのに審査もありますから、誰でもできる方法とはいえません。でも、この方法で借金の返済計画を見直せれば、自己破産のようなデメリットはありません。やってみる価値はありますよ。

 

 

任意整理を考える

 

次に考えたいのは、任意整理です。

 

債務整理というカテゴリの中で自己破産と任意整理は混同されがちなのですが、この2つは別物です。

 

任意整理は、自己破産によるデメリットを回避するための手段で、債権者(貸金業者)と交渉して借金の減額を目指します。

 

「なんだ、借金はなくならないのか(意味ないよ)」

 

と思った人がいるかもしれませんが、債務整理は、話し合いの結果「以降の利息の免除」という形で和解契約となることが多いです。そのため借金の負担はかなり減ります。借金返済の大きな割合を占めているのは利息ですから。

 

何より、財産を残せるというのはメリットです。
もし、返済を滞納していておまとめローンが使えないような状態なら、自己破産の前に任意整理を検討のがおすすめです。

 

 

自己破産のデメリット

 

あらためて、自己破産のデメリットみていきましょう。

 

官報と破産者名簿に掲載される

官報は一般の人が目にすることはほとんどないのですが、自己破産すると国が刊行する「官報」に住所氏名と共に自己破産した事実が掲載されます。
また、借金が免責されるまでの期間は本籍地の市区町村が管理する破産者名簿に載ります。(免責されると名簿から抹消されるのでずっと載るものではありません。)

 

 

個人信用情報機関に事故情報が登録される

自己破産すると個人信用情報機関に自己破産の履歴が残ります。その期間は、CIC、JICCには5年間、全銀協には10年間です。

 

自己破産するとローンが組めないというのは信用情報に自己破産の情報が載っているからです。いわゆる、ブラックと呼ばれる状態です。
新規でローンが組めなくなるだけでなくて、クレジットカードもNGです。

 

財産が処分の対象になる

自己破産は財産を処分しても支払いができない場合に認められるものです。ですから、換金できる財産がある場合はまずその処分が優先されます。
現金・預金はもちろんですが、解約返戻金がある生命保険や、売却して返済に充てられる自宅などの不動産や自動車なども処分対象です。

 

職業に関して

免責が確定するまでは、一部の職業につけなかったりします。
ただし、弁護士、司法書士などの士業、公務員の委員長や委員になっている場合など一般的にとはいえないケースですね。一般企業に雇用される会社員の場合はほぼ問題がありません。

 

 

 

デメリットを理解した上で自己破産を選択しましょう


 

自己破産のデメリットを書いてきましたが、どんな風に感じましたか?
もしあなたが、「官報なんて気にならない」とか「処分するような財産もない」という一般的な会社員だとします。

 

デメリットは、信用情報に自己破産の履歴が載って、一定期間はローンが組めなかったり、クレジットカードがつくれないだけと思えるかもしれません。
ですが、今だけではなくて、5年先、10年先を考えて決断して下さいね。

 

自己破産は借金返済から開放されて人生を再スタートさせる有効な手段ではありますが、安易な自己破産はおすすめしません。

 

仮にあなたが25歳なら35歳を超えるまでローンが組めなくなります。結婚して子供が生まれてから家を買おうと思ったらローンが組めない…そんなことも起こり得るのです。

 

先々に起こる可能性を理解して、それでも借金返済のために自己破産が最善と思うようなら自己破産を選択するようにしましょう。

 

繰り返しになりますが、借金返済に困って自己破産するのが悪いわけではなくて、デメリット、リスクを知ってから行動しましょう。
一人で判断せず、債務整理のの専門家に相談して、借金を客観的に把握すること。そして、もっともいい方法を提案してもらうのもおすすめです。